CRMにおける業務効率を目的とした開発#セキュリオ開発インターンを通して学んだこと
この記事は、2026年卒の学生を対象に開催した、セキュリオ開発チームのサマーインターンシップに関する記事です。
今回は、営業チームが利用しているCRMの業務効率を目的とした開発の成果及びインターンを通じて学んだことについてインタビューしました。
自己紹介
担当した業務
本インターンを通じて、いままで営業チームが手動でCRMに取り込んでいたリード情報を自動で取り込むことができるように開発しました。
業務課題のヒアリングと業務フローの整理
業務委託会社経由の新規のリード情報をCRMに登録するまで、以下の手順で対応していました。
業務委託会社が管理しているスプレッドシートにアクセスし、リード情報を確認する。
新規リード情報を自社で管理しているスプレッドシートにコピーする。
そのスプレッドシートをCSV形式でエクスポートする。
CRMのWeb管理画面にアクセスし、エクスポートしたCSVをインポートする。
課題として、「毎日発生する作業で時間がかかる」「作業が煩雑でストレスが多い」「CSVのエクスポート・インポート時にミスが発生する可能性がある」といった点が挙げられました。
これらの問題を解消し、作業をより効率化できないか検討しました。
CRMへの登録フローの効率化
課題をヒアリングする中で、2つの改善ポイントが明らかになりました。
社外のスプレッドシートから社内のスプレッドシートへの手動でのコピー作業
社内のスプレッドシートからCRMへのデータ登録(エクスポート・インポート)作業
このうち、1の作業は業務委託会社の業務の都合上変更できなかったため、2の作業に注目して効率化を進めました。
まず、CRM(LRMではZoho CRMを使用)へのデータ取り込みを、Webの管理画面を介さずに行う方法を調査したところ、リード情報を登録するためのWeb APIが存在することが分かりました。そこで、スプレッドシートにGoogle Apps Script(GAS)を実装し、このWeb APIを通じてリード情報を自動的にCRMに送信できる仕組みを構築しました。この変更により、従来のエクスポート・インポート作業を大幅に省略できました。
工夫した点
CRMへの登録タイミングについて、営業チームの方と話し合いながら決めていきました。当初、私はスプレッドシートにリード情報を貼り付けるタイミングで自動的にデータを送信する仕組みを提案しましたが、ヒアリングしたところ「裏で自動的に処理が行われるより、自分で送信のタイミングを決めたい」との意見がありました。
そこで、スプレッドシートのメニューにボタンを設置し、そのボタンをトリガーにしてデータをCRMに送信する方式を採用しました。
利用者側の視点に立ったインターフェースと、開発側の感覚とのギャップを知ることができたのは良い気づきとなりました。
インターンを通して学んだこと
ユーザー視点に立った開発
これまで仲間内で話し合いながら開発することがほとんどでしたが、営業部門の業務効率化をテーマに、担当者とコミュニケーションをとりながら開発を進めるという貴重な経験を積むことができました。
ユーザーである営業担当の方に操作いただき、使用感や実務における要件が満たされているかを見てもらいながら取り組むことができました。
Zoho CRMのWeb APIを活用した開発に挑戦
いままでフロントエンドの開発が中心でしたが、開発インターンの期間内でこれまで取り組んだことのない技術領域に挑戦することができました。
Zoho CRMのWeb APIを活用したデータ処理やGoogle Apps Scriptの実装を経験し、3週間という限られた期間で多くの新しい技術を習得できたことで、自信を持つことができました。
リモートワークでの働き方
今回の開発インターンは基本的にリモートワークで行われました。Microsoft Teamsを活用したオンラインミーティングやチャットコミュニケーションを通じて、リモート環境での仕事の進め方を体験し、実際の職場でどのように業務を進めるかのイメージをつかむことができました。
インタビューへのご協力ありがとうございました。また、3週間のインターンお疲れさまでした!